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■よういっちゃんねる■
民主党 衆議院議員 白石洋一からのメール
２０１２年６月１２日発行号 http://shiraishi.cc/
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{EMAIL}宛てにお送りしております。
２０１１年３月１１日１４時４６分。日本列島が大きく揺れ動き、真っ黒な津波が
東北地方を襲いました。多くの尊い「いのち」を奪い去った東日本大震災から１年
が経過した今も尚、見渡す限りの破壊された建物や、累々とつまれた「がれき」の
姿に為す術もない現状は、日本が未来への扉を閉ざされつつあることを象徴してい
るかのようです。
今、東日本大震災の「復興」とともに、私達に押し寄せる2つの大きな危機の波。
それは、「国の借金」と急速な「人口減少社会」です。
日本には１０００兆円もの借金があります。しかも国税収入４５兆円でカバーでき
ない支出を埋めるため、毎年３０〜４０兆円ずつまだ増えています。
消費税を５％上げたとしても、増収は１２．５兆円。借金の増加を抑えるには、ほ
ど遠いものです。
｢兆円｣という単位は個人には想像しづらいものですが、一体どのくらいなのでしょ
うか？
１万円札を１万枚集めて１億円。座布団一枚サイズ、積み上げて１メートルです。
その１億円の札束を１万個集めて１兆円です。１万円札を平積みしたら高さは１０
�辧�世界最高峰エベレストの８．８�劼茲蠅盥發い錣韻任后�１万円札１枚は１グラ
ムですから１兆円の札束は１００トンです。
借金の増加が止まり、税収に合った支出（現在の１／３の３５兆円）に限定すると
仮定し、手つかずの１０兆円と作ったとしても、元本の返済だけで１００年かかり
ます。はっきり言って返済は困難な状況です。しかしこれ以上の増加だけはなんと
しても止めなければなりません。また現在は一般物価が下落するデフレの中で１％
程度の低金利ですが、デフレを脱却してたとえば金利が５％になると、それだけで
５０兆円の利息支払いを余儀なくされ国税収入のほとんどが失われます。
そして、３０年後には６５歳以上の高齢者が、現在の２,９００万人から１,０００
万人増加して３，９００万人になります。特に単身高齢者が急速に増えると見込ま
れています。また子供による扶養が十分でない方も多いことでしょう。今から社会
制度と整えておかなければ、３０年はあっという間に過ぎます。
同時に、全体の人口は毎年１００万人近く、つまり１％ずつ減少していきます。子
供の数が少なくなっていくからです。
借金が右肩上がりに増え、人口はどんどん減る日本。
こうした危機を私たちは現実の課題として受け止めなければなりません。多くの人
が悲観的な将来を描いています。連日のマスコミ報道でも「客船の上で席の配置で
争っているうちに船全体が沈没してしまう」、今の政治はそう見られています。ま
さに絶望の淵、あるいは歴史的分水嶺に立たされているといっても過言ではありま
せん。
東日本大震災の被災地は、見渡す限り、壊れた建物と累々と積まれたがれき以外見
えない。復興はまだまだであります。
国の借金、少子高齢化、そして東日本大震災。
なのに何故、政治はまとまらないのでしょうか？与党も野党も。
いいかげん、政治を前に進めて欲しい。
客船の上で、席の配置で争っているうちに、船全体が沈没してしまう。
そんなたとえが当てはまることにはならないよう、全ての国民が、政治家も、役人
も、メディアも、力を合わせていかねければなりません。
私も皆様のその気持ちを代弁して参ります。
今、国会で社会保障と消費税を熱く議論しております。
私も社会保障と消費税法案を審議する特別委員会の委員として議論に参加しており
ます。
消費税を世界的にみると、欧州諸国で導入されたのは１９７０年前後。
しかもいきなり１０％以上からスタートしています。そして今や西欧では２０％、
北欧では２５％が相場です。
日本は８９年に３％、９７年に５％です。欧州から日本の消費税議論をみると、
「これだけ財政が悪い、少子高齢化も群を抜いているのに何をしているのか」と思
われるのではないでしょうか？
国会議員でも消費税増税は避けて通れないと思っている方が大勢だと思います。
一方で「消費税の前にやることがある。」「議員が身を切る。」「無駄遣いをなく
すための政治改革・行政改革をすべし。」というのも、議員の多くが共有する考え
です。
まずは自ら身を切って、頭を下げて、お願いする。
消費税について、その順番を間違えないようにすることが大事です。
議員によって異なるのは
「政治・行政改革を完全にやってから、消費税を議論する」
「政治・行政改革と同時並行で今から消費税についても議論し、準備しておく」
かの意見の違いです。
私は後者です。
消費税上げを予定しているのは２０１４年４月と２０１５年１０月です。
それまで政治・行政改革をやり抜くこと。
特に議員定数削減は国会議員自ら身を切ることをまず実行し模範示す意味で重要で
す。
同時に消費税とその使途についても結論を出し、セットする。物事を変えるのには
一定の時間が必要です。来年２０１３年夏には衆院と参院の任期が来ます。その時
に衆参一緒に皆さま方のご評価を頂くべきだと思います。
消費税を上げることによる所得の低い方々への打撃についてはしっかり対応する予
定です。
まず、消費税アップ分の支出増に対しては、まずは「簡素な給付措置」で。
消費税を導入した８９年や、税率を３％から５％に引き上げた９７年に、低所得層
に１万円程度を支給したような手当をし、税率アップの低所得者への悪影響を相殺
します。
国民共通番号制度が導入され「給付付き税額控除」が始まった場合。現在、低所得
層は各種控除により所得税がかかっていませんが、これからは低所得の方々に対象
を絞って、支払った消費税の相当分が給付される制度が検討されています。また、
物価スライドで年金等はその分上がるようになっています。
また、消費税の使途として、�…秉蠧世猟稠�金受給者へは、月額満額１万６千円を
給付する（予算年６０００億円、全国５００万人対象）、また��低所得者向けに介
護保険料軽減の拡充（予算年１３００億円）が予定されています。つまり、消費税
が導入されて、低所得の方にはむしろ生活が楽になったと思ってもらえるようにし
ていきたいのです。
白石洋一 拝
P.S.
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